2007.01.31

Elementary / The End (2007)

theend2nd.jpgカナダのハードコアバンド、The Endの2ndアルバム。

前作「Within Dividia」は日本盤が発売されるなどしたものの結局The Dillinger Escape PlanとConvergeのフォロワー、所謂カオティックコア勢の1つとして自分の中でそれ程大した印象を残すことなく消化してしまっていただけに、前作から約三年を経て発売された本作に対しては驚きを隠せない。元々混沌とした醜い音の中に美を構築していくタイプではあったが、本作ではそうした醜美の対比に一層の磨きをかけ、さらにスラッジィなドロみさえ全く違和感無く身に付けている。それでいて狭い内世界へ逃げることなく、地下から汲み上げたエネルギーを黒いグルーヴ感に変え、それを外へとブチ撒けていくダイナミックさを見せているのだから凄いの一言。また前作では少し弱いと感じたVoも、#2・#6などを聴くと本作のエモーショナルな作風の方がより合っていると思える。特にラストの#10はアルバム全体に漂っていた荒涼感をより際立たせ、息を呑むような静寂から嗚咽ものの劇性へ繋げた終焉を飾るに相応しい名曲であると思う。前述したThe Dillinger Escape PlanとConvergeに加えてIsisやMastodonを挙げ「結局のとこ良いトコ取りじゃね?」と断ずることも出来るであろうが、そうするには余りにも勿体無い作品である。

Rating : 9/10

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