2007.08.30

Joy and Love,Pain and Hope /Sstart of the Day (2007)

startoftheday.jpg何故か鳥がジャケットに出てくることが多い日本のエモバンド、Start of the Dayのデビューフルアルバム(通算では4作目)。

これまでの3枚のEPにおいて、女性Voを有する透明感あるエモで局地的に人気を博してきたStart of the day。そんなファンすると恐らく待望であったであろうデビューアルバムが今夏発表された。かくいう自分もちゃんとこれまでの作品を追っていたりして良い意味でも悪い意味でもちょっと凄いかも。さて過去作品を踏まえてると本作を見てみると、何とも安定感ある作りというかホント今まで通りの作り。EPからのファンならば満足いく作品に仕上がっていると思うが、個人的には好感触な部分と残念な部分が混在しているのも今まで通りと言える。まず好感を持てる部分は、表面的には爽やかでありながらもややノスタルジックで湿り気のある雰囲気。これが何となく今の季節に合っているとも言える。嗚呼今年の夏も終わりか。またハイトーンVoも透明感といっぱいいっぱいな感が同居していて何となく惹かれる部分がある。そして残念な部分はというと、あっさり過ぎて一本調子なところ。恐らく最初の2、3曲でピンと来ない人に関しては、その後もうそのまま時間だけが過ぎ去ってしまうのではないかと思う程に、曲毎の情動のアップダウンに欠ける。自分は幸いにも(前述したように)好感を持てる部分を見つけられたので評価はやや高めになるが、今までの印象を覆すほどの驚異は本作にはないと思う。評価が分かれそうな作品ではあるが歪み感が無いエモを好きな人ならば良いかもしれない。

Rating : 7/10

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Posted at 22:44 | Music Review | COM(0) | TB(0) |
2007.08.26

Armamentarium / Neaera (2007)

neaera.jpgギリシャ神話に出て来る女性からバンド名をとったらしい、ドイツのメタルコアバンドNeaeraの3作目。過去作品は筆者未聴。

デビュー作の時点でMetal Bladeからリリースし、且つ2005年から3年連続でフルアルバム3枚というなかなかのハイペースで作品を送り出しているNeaera。彼らの作品に触れるのは本作が初めてだが一聴した感じだと、脇目も振らずHeaven Shall Burnを追いかけるメタルコアといったところか。基本的にはガツガツとしたドラマティックなリフを地鳴りが響くような無遠慮の特攻の中で次から次へと放つタイプで、ややメロディックブラックメタルっぽいところも見られる。またスローダウンしたときの重厚感ある勇壮さもHSB譲りであるといっていいだろう。前半のヤマ場の#3・#4、ギラギラしたギターソロが顔を出す#10、長尺の中で肉動性を描いた#11など、HSBの蛮血を受け継いだといっても良いほどのスケール感に溢れている曲も揃っている。一方問題はといえば、言わずもがなオリジナリティの欠如。もうこれに尽きる。ただのフォロワーで終わるのか、何か新たな方向性を見つけるのか今後少し注目していきたいところであるが、とりあえず本作はHeaven Shall Burnが好きな人ならばオススメできる作品ではあるので、そっち方面に興味ある人には是非。Heaven Shall BurnのVoのMarcus Bischoffもゲストとして参加していることだし。

Rating : 7.5/10

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Posted at 20:12 | Music Review | COM(0) | TB(0) |
2007.08.23

Singularity / Mae (2007)

mae.jpgバージニア州出身のクリスチャンロックバンド、Maeの3rdフルアルバム。

前作"Everglow"では清涼感に溢れながらも厚みと温かみのあるエモサウンドを披露し各所で好評を得たが、本作"Singularity"ではMy Chemical Romanceなどを手がけたプロデューサーの影響もあるのか、今までよりも分厚い音を鳴らし、そしてより派手な方向へ進んだように思う。もちろんメロディの良さも残っており#4・#11・#12などには思わず惹かれた。しかしながら、本作が前作を越えたかと問われると、残念ながら首を振らざるを得ない。
まず何よりも楽曲のムラが激しいように思う。特に頭3曲は凡庸この上なくて耳から入ったはずの音が全く頭に残らず、一周目聴いたときはオイオイ大丈夫かよと心配すらしてしまったものだ。続く#4・#5辺りで挽回してきたので一安心したが、この2曲はどちらかというと前作の色が強い曲である。つまり本作で新規導入した軸はあまり上手く機能しておらず、そうしたことが全体の楽曲のムラを生み出しているように思えてならない。また、音が分厚くなったことで力強くなったと捉える考え方もあるかもしれない。しかし果たして本当にそうだろうか。確かに前々作ではやや弱さが目立ったが、前作においては(漲るような力強さではないものの)中心に筋が通る凛とした力強さが存在した。そういう意味も踏まえて力強さということを考えるならば、本作においてはそれほど力強さに変化は見られないのではないだろうか。むしろ、前作よりも分厚くなった分が機能していないので、それがまるで無駄な贅肉のように感じられ、そのせいで鈍さや脆さを印象として残す結果となっているようにさえ思う。
良い部分もあるが悪い部分も目立つ、どうしようもない駄作だとは思わないが決定打となる作品ではない。それが本作に対する正直な自分の感想である。最後に点数はというと、前作を踏まえた期待値からの差を考慮し、尚且つ今後の巻き返しを期待して低めに留めておきたい。

Rating : 5.5/10

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Posted at 23:15 | Music Review | COM(0) | TB(0) |
2007.08.18

Summer Sonic 07 in Tokyo

Summer Sonic 07に行って参りました。
だらだら長いので折り畳んでおきます。
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Posted at 20:35 | Live Report | COM(1) | TB(0) |
2007.08.04

The Serpent / Still Remains (2007)

stillremains.jpgミシガン州出身のメタルコアバンド、Still Remainsの2ndフルアルバム。

前作"'Of Love And Lunacy"を優等生メタルコア勢の内の1つと酷評を下したStill Remainsの新作なのだが、ううん今回はちょっと面白いかも。やってることは基本的に前作と変わりない美味しいトコ取りのメタルコアであり、化けたとも洗練されたとも思わないのだが(ゴシック要素にしても付け焼刃もいいとこだし)、ややメロディを主軸に持ってきつつ元々持っていた要素を強化してきたという感触はある。凶暴性を抑えメリハリをつけながらも基本的に何故か躁状態で、特に中盤のゴッタ煮的盛り上がりは結構凄い。しみったれた賛美歌の#5、田舎でバイク乗り回すヤンキー並みのドライブ感を伝える#6、さらに#7〜#9においては、でしゃばり過ぎなキーボードとポップな歌メロがここぞとばかりに奇妙な盛り上がりを見せている。何度も言うように目新しさは微塵も無いが、元々それ程大したことなかったアグレッションを捨てて、歌モノとして秀逸な曲群をメジャー感露わに且つコンパクトにまとめてきた本作は成功作と言えるのではないだろうか。飽きるのも早そうではあるが。

Rating : 7/10

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Posted at 21:40 | Music Review | COM(0) | TB(0) |