2007.09.29
Nocturnal / The Black Dahlia Murder (2007)
デトロイトのメロデスバンド、The Black Dahlia Murderの3rdフルアルバム。音のスタイルとしてはAt The Gatesの影響を多分に受けたとしか思えない欧州的湿気の中を走り抜けるメロデスであり、そこのところは今まで通り。変化としてはドラマティックなリフが増え、何だかメロディアスブラックみたいな雰囲気も感じられる。メロディと突進力のバランスも取れていて、それらの調和を求める方にはかなり満足のいく出来にはなっているのではないかと思う。
しかしどうにも釈然としない。ブルタリティにしろスピード感にしろメロディアスなリフにしろどれも及第点以上で調和が取れているとは思うのだが、余りにも真っ当過ぎてその教科書通りの優等生振りが鼻に付くところも無きにしも非ずで、インテリ臭いとまではいかないまでも、体より先に頭が動きそうな空気が漂っているのが非常に気になる。さらにいうなら、個人的には調和よりも調和を破るものが欲しい。そういう点も考慮すると、非常に多くのバンドがひしめき合っている中で抜きん出た存在と呼べるようになるにはまだまだインパクトに欠けていて、小粒感が残っていると言えるか。好きなタイプのバンドではあるので、あと少し、という歯がゆさを感じるのだがそういう感覚は過去作品からも感じていたものであり、3作目になってもそれが残るということはこの辺が限界なのかなという気が湧いてくるというのが正直なところ。
Rating : 5/10
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2007.09.23
The Cleansing / Suicide Silence (2007)
カリフォルニア州出身のデスコアバンド、Suicide Silenceの(たぶん)1stフルアルバム。ヒネリが感じられないバンド名のせいなのか余り期待せずにボーッと聴き始めたのだが、思わずそのハイテンションっぷりに少し驚かされてしまった。デスコアといってもバカテクや無茶苦茶な速さで魅せるタイプではなく、どちらかというと要所要所での落とし技で魅せるタイプか。もちろん突っ走るパートもかなり聴き応えがあるのだが、それよりもスローパートにおける地を鳴らす重厚さと威圧感が凄くて、近寄ったら一瞬で首を捻られそうな雰囲気が漂っている。そうした甘くなること一切無しで痛覚に訴えるハードネスで圧し、またストップ&ゴーの切り替えも頻繁に行うことで聴き手を前後に揺さぶりにかかっており、さらに展開が速かろうが遅かろうが纏わり付いてくる歪んだギターも終わってる感出ててかなり良い感じ。ツインVoはやや彩りにかける気もするが、パワフルさについては申し分ないので不問。そもそも彩りとかバラエティとか気にする音楽じゃないし。殲滅的な音楽ではあるが音像そのものにグチャグチャな感触は無く、むしろかなりガチッと固まっていてクリアな感触なのでわりとスカッと聴けると思う。短距離もいける砲丸投げの選手みたいな体育会系の匂いも何となく感じられたりして。とりあえずこのテの音楽好きには一聴の価値があるのではないかと思う。
Rating : 8/10
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2007.09.17
それは、鳴り響く世界から現実的な音を『歌』おうとする思考。 / te' (2007)
日本のインストゥルメンタルロックバンド、te'の2ndフルアルバム。長くて思わせぶりな曲名とインストロックバンドらしからぬ前傾姿勢で一部のファンを魅了してきたte'の2年ぶりのフルアルバム(その間にEP2枚発表)ということで、個人的にかなり期待もしていたのだが、いざ蓋を開けてみるとやや肩透かしを喰らった感じがした。まず前作で見られた、まるで何かに取り憑かれたように前方を掻き分けながら遮二無二進んでいく姿勢が今作では減退しているように思う。特に後半部においてはその傾向が著しく、ヒリついた刺激が消え失せた代わりに滑らかさとタッチのキメ細やかさが強化された。無論それが全て悪いと言っているわけではない。落ち着きや余裕すら感じられるこの作風を前にして、成熟味と深みを増したサウンドと形容することも出来るだろう。だがしかし前作における形振り構わない突進性が好きだった身からすると、今作の変化に対しては個人的にやや寂しさを感じてならない。とはいえ、刺々しい情が脈動する#1、浸透力のある導入部と後半の広がりが印象的な#2、コントラストが秀逸な#6などはかなり惹かれる部分があるのも確かである。だが#2・#6は再録ということを考慮すると、やはり全体を通して今一つ鮮明な魅力に欠けるというのが正直なところか。インストロックファンならば聴いておいても良いと思うが、鬼気迫るといった雰囲気を好むのならむしろ前作の方をオススメする。
Rating : 6.5/10
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2007.09.15
Where The Wolves Fear To Tread / Anime Fire (2007)
オーストラリアのメタルコアバンド、Anime FireのデビューEP。バンド名の時点でハードルを無駄に上げている気がしてならないのだが、やっていることは案外マトモ。Darkest Hour辺りを代表とする突撃形メタルコアに電子音が挿入されてくるタイプのサウンド。ただ電子音とはいっても、それこそバンド名から連想されるようなピコピコとした電子音は聴こえて来ず、あくまでオマケ程度のアクセントに過ぎない。まあそんなアクセントは置いておくとして、芯となる音に関してはしっかり太さを備えていてそれなりに頼もしさを感じる。特に#5、#6におけるハッタリのかまし方はなかなか新人にしちゃスケールの大きさを感じさせるもので好感触。とはいえ、どうせC級メタルコアだろうなあと思って聴いたら案外良かったというレベルの印象であって、それでもB級臭さは拭えない。ただ素地はしっかりしているように思えたので今後どうなるかを見てみたい気はする。ただそうなったらそうなったで、なんでこんな名前付けたんだろうと本人達が後悔しそうな気も。
Rating : 6/10
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2007.09.03
envy/toe/zegen Live@ G-SIDE
9/2にenvy&toeの共演が行われるということで、G-SIDEに行って参りました。
開場ちょっと前にライブハウスに着いたら、もうほんと人がいないこといないこと。小さいライブハウスだからとはいえ、もうちょっと待っている人が多くても良いんじゃないかと思うほどの閑散っぷり。んで中に入ったら本当に小さいライブハウスで、公称では100人入るらしいがとてもじゃないけどそうは思えなかった。バンドとの距離が近すぎてこれなら演奏中にカンチョーだって出来そうだ。まあそんな環境の中、開演直前にはなかなかの人が集まって熱気が湧き上がり、そしてビールを二杯飲み終わったところでライブは幕を開けた。
[zegen]
一番始めに登場したのはzegenというバンド、このライブを企画したバンドらしい。まあ普通の激情コアって感じ。ごめんなさい、あんままともに聴いてません。
[toe]
さて個人的には(この後出てくるenvyよりも)今回の本命であるtoe。前に大阪で見たときは素晴らしいライブを見せてくれたがさあ今回はどうだろうか。
結論から言うと、前回同様非常に素晴らしいライブであった。いや、距離が近い分感動は前回よりも上かもしれない。ステージの上の彼らはとにかく激しく、力強かった。ややフワフワと幻想的な雰囲気を醸し出しているCDとは異なり、リアルな衝動性を感じることが出来るライブであった。どちらが好きかは聴く人によるだろうが、少なくとも自分はライブのtoeの方が断然好みである。小一時間程のライブであったが非常に満足のいく時間を過ごすことが出来たと思う。あと11月に何か出すらしい、そちらも期待したい。
[envy]
さてtoeの次は今回のトリ、envy登場。CDの出来は置いておくとしてもライブでは結構定評があるらしい彼ら。自分もどんなもんかと結構楽しみにしていたのだが、率直に聴いた感想としては「凄いっちゃ凄いけど、それ程でも」ってところだろうか。押し引きにおける押しの部分はかなり太い音が出ていて良かったんだけども、引きの部分が割合単調で退屈。あとVoが何を言っているのか全くわからないのもどうなんだろう。賛否両論あれどあの日本語歌詞もenvyの特徴であるわけで、それが全く聴き取れないってのは正直疑問を感じる。まあ今回が全てではないのかもしれないが、とりあえず今回はそんなに良い印象をもてなかった。
以上。
開場ちょっと前にライブハウスに着いたら、もうほんと人がいないこといないこと。小さいライブハウスだからとはいえ、もうちょっと待っている人が多くても良いんじゃないかと思うほどの閑散っぷり。んで中に入ったら本当に小さいライブハウスで、公称では100人入るらしいがとてもじゃないけどそうは思えなかった。バンドとの距離が近すぎてこれなら演奏中にカンチョーだって出来そうだ。まあそんな環境の中、開演直前にはなかなかの人が集まって熱気が湧き上がり、そしてビールを二杯飲み終わったところでライブは幕を開けた。
[zegen]
一番始めに登場したのはzegenというバンド、このライブを企画したバンドらしい。まあ普通の激情コアって感じ。ごめんなさい、あんままともに聴いてません。
[toe]
さて個人的には(この後出てくるenvyよりも)今回の本命であるtoe。前に大阪で見たときは素晴らしいライブを見せてくれたがさあ今回はどうだろうか。
結論から言うと、前回同様非常に素晴らしいライブであった。いや、距離が近い分感動は前回よりも上かもしれない。ステージの上の彼らはとにかく激しく、力強かった。ややフワフワと幻想的な雰囲気を醸し出しているCDとは異なり、リアルな衝動性を感じることが出来るライブであった。どちらが好きかは聴く人によるだろうが、少なくとも自分はライブのtoeの方が断然好みである。小一時間程のライブであったが非常に満足のいく時間を過ごすことが出来たと思う。あと11月に何か出すらしい、そちらも期待したい。
[envy]
さてtoeの次は今回のトリ、envy登場。CDの出来は置いておくとしてもライブでは結構定評があるらしい彼ら。自分もどんなもんかと結構楽しみにしていたのだが、率直に聴いた感想としては「凄いっちゃ凄いけど、それ程でも」ってところだろうか。押し引きにおける押しの部分はかなり太い音が出ていて良かったんだけども、引きの部分が割合単調で退屈。あとVoが何を言っているのか全くわからないのもどうなんだろう。賛否両論あれどあの日本語歌詞もenvyの特徴であるわけで、それが全く聴き取れないってのは正直疑問を感じる。まあ今回が全てではないのかもしれないが、とりあえず今回はそんなに良い印象をもてなかった。
以上。
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