2007.09.29
Nocturnal / The Black Dahlia Murder (2007)
デトロイトのメロデスバンド、The Black Dahlia Murderの3rdフルアルバム。音のスタイルとしてはAt The Gatesの影響を多分に受けたとしか思えない欧州的湿気の中を走り抜けるメロデスであり、そこのところは今まで通り。変化としてはドラマティックなリフが増え、何だかメロディアスブラックみたいな雰囲気も感じられる。メロディと突進力のバランスも取れていて、それらの調和を求める方にはかなり満足のいく出来にはなっているのではないかと思う。
しかしどうにも釈然としない。ブルタリティにしろスピード感にしろメロディアスなリフにしろどれも及第点以上で調和が取れているとは思うのだが、余りにも真っ当過ぎてその教科書通りの優等生振りが鼻に付くところも無きにしも非ずで、インテリ臭いとまではいかないまでも、体より先に頭が動きそうな空気が漂っているのが非常に気になる。さらにいうなら、個人的には調和よりも調和を破るものが欲しい。そういう点も考慮すると、非常に多くのバンドがひしめき合っている中で抜きん出た存在と呼べるようになるにはまだまだインパクトに欠けていて、小粒感が残っていると言えるか。好きなタイプのバンドではあるので、あと少し、という歯がゆさを感じるのだがそういう感覚は過去作品からも感じていたものであり、3作目になってもそれが残るということはこの辺が限界なのかなという気が湧いてくるというのが正直なところ。
Rating : 5/10
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