2008.01.28

Fortress / Protest the Hero (2008)

protestthehero-fortress2008.jpgカナダのプログレエモメタル?バンドによる2ndフルアルバム。

一体そりゃどこのKamelotですかと問いたくなるようなジャケットからして確信犯気味のProtest the Hero、本作では前作以上にせわしなさとメタリックピロピロさが強化。テクニカルなプログレメタルな面を期待していたファンにとっては歓迎されるだろうが、エモさを期待していると肩透かしな作品に仕上がっている。そうは言ってもこの程度の変化ならば予想の範囲内で、大した意外性は無い。前作同様、聴いてるうちは何か映えて見えるけど思い出そうとすると何も残らない、大層なストーリー性を掲げても演奏陣のせっかちさで全て台無し、さらにそれらの要素も含めて全部ネタとしか思えないようなまとまりのよさも鼻につく。小技ばかりやって結局何を表現したいのかよくわからんけど何故か着地だけはしっかりしてる新体操みたいで、聴いてる方としては終わりよければ全て良し的な煙の巻かれ方を強要されるので、ああもうそういうもんかと受け入れる以外に他に道は無いような。個人的には嫌いではないけどどうも両手を掲げて絶賛する気にもならない、清涼飲料水みたいにガブ飲みして即排泄って分にはなかなか楽しめる音楽なんじゃないだろうか。

Rating : 7/10

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Posted at 21:47 | Music Review | COM(0) | TB(0) |
2008.01.20

To Lose A Name / Unjust (2008)

large.jpgカリフォルニア州出身のニューメタルバンド、Unjustによる4thアルバム。

まだやってたのか、と言いたいくらい久々のアルバムで指折り数えてみると五年ぶり。デスメタルやブラックメタルなどではこいつら生きてたのかと思えるくらい期間が空く作品も多いので5年はそう長くないのかもしれないが、いわゆるニューメタルではあまり聞いたことがない。そもそもこの作品自体は去年くらいから出す出すと言ってはいたのだが、何かと延期に続く延期になりこのままフェードアウトも有り得ると思ってた身としては、何とか発表までこぎつけたと聞いてちょっと驚きでもあり嬉しくもある。
そんな思いに駆られつつ、この5年でどう変わったかという期待も抱きながら実際に聴いてみると、うわほとんど変わってないでやんの。メタルというにしてはクリーンな印象で線が細く、エモというにしてはやや大袈裟で艶かし過ぎるという、相変わらずニッチなところを突いている作風のままである。若干の変化と言えば躁鬱の幅が大きくなり絶叫も多めで、やや荒んだ雰囲気が全体を包んでいるところか。一方、魅力であった艶かしいメロディも前作同様秀逸であり、そのメロディを産業性に逃げ込ませることなく荒涼感とダークさに結びつけるようにしてこの作品は作り上げられている。憂いを含みながら伸びを見せる#3や#7などなんとなくベタではありつつも、しなやかでなかなか聴き応えのある曲が揃っている。また#2や#8など自暴自棄になって転がりまわるような曲もあって。ラストの曲"We be Robots"にしてもかなりヤケクソ感が強く、その切実感は休んでるときにアルバイトでもして相当鬱憤が溜まったんだろうかと思える程である。そんなお節介な邪推は置いておくとして、確かに本作における方法そのものは目新しいものではないし前作から劇的な変化があったわけではない。しかしそれ故にストレートな訴えるものがある力作だと個人的には思った。

Rating : 8.5/10

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Posted at 23:36 | Music Review | COM(0) | TB(0) |
2008.01.14

デビルサマナー・ソウルハッカーズ オリジナルサウンドトラック

summonercd.jpegセガサターンで発売されたデビルサマナー・ソウルハッカーズのサウンドトラック。

掃除ついでに漁ってたらこんなのが出てきたのだが、一体何を買ってるんだ10年前の俺は。しかも裏を見ると定価3800円強、中学時代に少ない小遣いでこれ買ってたと思うとせつなさが炸裂しそうだ。

しかし2枚組み約100曲入り&スリップケース付き、しかもそのスリップケースにちょっとした細工があって通常ではヒトミが表なのだがCDケースを取り出そうとするとネミッサが出てくるように見えるという、ゲームをやった人ならば誰もが気持ち悪い微笑みを浮かべること間違いなしの仕様であり、さらにはブックレットには柴田亜美の4コマ漫画まで掲載されているという、方向性を完全に間違った豪華さが凄く素敵。

構成はと言うと、1枚目が主にフィールドの曲で2枚目はイベントや戦闘画面の曲が中心。曲調はゲームタイトルからもわかるようにサイバーでデジタルな感触が強い。そうはいっても業魔殿をはじめとして荘厳な雰囲気の曲もいくつかあるし、ポップな曲もある。サントラだから当たり前と言えば当たり前か。このソウルハッカーズはキャラクターのせいか女神転生シリーズの中でもとっつきやすいイメージがあるが、音楽に関してもアルバムを通じてうっすらとした暗さはあるとはいえ、どうしようもない救えなさはほとんど感じられないのでわりと気軽に聴くことも出来る。適当に聞き流しながら、あーなんでこんなマイナーな場所の記憶があるんだとか、ビジョンクエスト時の戦闘曲よりも通常戦闘曲の方が印象に全く残ってないとか、記憶を掘り起こして1人悦に入るのも乙なんじゃないかと思う。

思い出と思い入れを足して点数はこんなもんで。
Rating : 8/10

Posted at 23:46 | Music Review | COM(0) | TB(0) |
2008.01.13

Voyage / In Fear and Faith (2007)

ifaf_voyage.jpegサンディエゴ出身のスクリーモバンド、In Fear and FaithのEP。

一聴するとChiodosのようにキーボードを多用したプログレ風味のスクリーモバンドなのだが、スタイルはだいぶ異なっている。Chiodosが目まぐるしいチャキチャキとしたトリッキーさを前面に出しているのに対し、こちらは割合いゆったりとした奥行きの変化に重きを置き、ある種の荘厳さを醸し出そうとしている。そう考えるとA Skylit Drive辺りに近いともいえるか。どちらにしろ、そういった"新しめ"のスクリーモに近い感覚はあり、もはや二番煎じどころでは済まないなという疑問も沸いてくる。そうは言っても、#3における終盤の盛り上がりやところどころに映える落ち着いた空間を目の当たりにすると、新人にしてはどっしりとした趣があってなかなかどうしてよく出来ている。しかし言葉を返せばまだ良く出来ているレベルに過ぎないとも言え、格別な輝きを放っているとは考えられないのが最大の難点か。前述したようなバンドと共に少し覚えておいて今後に期待したいバンドだとは思った。

Rating : 6/10

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Posted at 23:27 | Music Review | COM(1) | TB(0) |
2008.01.06

2007年ワーストアルバム

さてベストときたら次は当然ワーストです。
こっちは順位つけずに羅列していきます。

Rise of the Tyrant / Arch Enemy
聴いてて何か寂しくなってきた。#1、#2あたりを聴くと気合は一応入ってるかと思えるのだが、どうも遠くで鳴っているというか対岸の火事を見てる様で直接的に伝わってくるものが何もなく、印象としては淡白で単調。当然心に残るものなどあるわけもない。

Fiction / Dark Tranquillity
前にカイゼンにカイゼンを重ねるというトヨタの工場と形容したのだが、最近もう一回聴いてみても印象変わらず。ダメだこりゃ。

Avenged Sevenfold / Avenged Sevenfold
緩い。イタイけど聴きどころもあるバンドがただイタイだけのバンドになったか。

Magnetic North / Hopesfall
どうやら解散したみたい。新作もどっちつかずで彷徨ってたから何となく納得。

I'm Only a Man / Emery
Hopesfallと同じようにどっちつかずの新作を披露で、この人たちもなにをしたいんだか。

Ire Works / The Dillinger Escape Plan
何かちょこまかしててイラつく。

Singularity / Mae
期待外れという点ではMaeもきつかった。予定調和過ぎて、結局レビュー書いた後全く聴かなかったし。

Take To The Skies / Enter Shikari
アルバムのパッチワークっぷりと同様のライブを披露してくれたため、晴れてダメバンドとなりました。めでたしめでたし。

All of a Sudden I Miss Everyone / Explosions in the Sky
そういやこんなのあったなとふと思い出した1枚。良い睡眠導入剤だとは思う。

Eat me, Drink me / Marilyn Manson
結局なにがしたかったんだろう、問いたいくらいの滑りっぷり&叩かれっぷりでもはや昔の威圧は見る影もなし。


以上。


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2008.01.05

2007年ベストアルバム

どこのブログでも通過儀式みたいになっているベストアルバム選出を自分もやってみました。

1. Versions / Poison The well
2. Redesekration / Infernal War
3. The Four Trees / Caspian
4. Cities / Anberlin
5. Red Harvest / Bloodsimple
6. I Don't Care Where I Go When I Die / Gaza
7. Lies for the Liars / The Used
8. Eyes Of Tomorrow / Broken Iris
9. Elementary / The End
10. Mechanics Of Dysfunction / Beneath The Massacre

こうしてみると上半期のときとあまり変わり映えしてないな。
下半期で入ってきたのはBloodsimple、The Used、Broken Irisで、あとは順位が上下したくらいか。詳しくは各記事を見ていただくということでお茶を濁したいのだが、共通しているのはどの作品も狙いどころがわかりやすいという部分だろうか。尚且つ、その狙いどころでしっかりと他のバンドとの差別化が成されており、散漫な印象が無い。頭の使い過ぎで聴き手だけではなくバンド自身も煙に巻かれてるのようにしか見えないのに、インテリジェンスがどうとか持ち上げられてる音楽とは大違いである。全く何でガス抜きのためである音楽にまで頭を使わなきゃならんのだ。おっと、この辺の議論はワーストアルバム選出などに譲るとして、ここに記したアルバムには素直に拍手を送りたいと思う。

Posted at 11:08 | Ranking | COM(0) | TB(0) |