2008.07.21

Make Some Noises / Krystal Meyers (2008)

Krystal.jpgアメリカはテネシー州のKrystal Meyersによる3rdアルバム。

1stから比べてジャケット写真の劣化が著しい(今回のジャケットは何か鬼太郎みたい)のはとりあえず置いておくとして、サウンドスタイルも随分と変化したのが本作の特徴。1st、2ndは無駄に元気のいいポップロックであったのが、この3rdアルバムはデジタル色を強めてダンスミュージック化を図った作品といえる。"成長して大人になった彼女をご覧あれ"ってこちとらそんなの求めてねえんだよという内なる声を抑えつつ聴いてみると、確かにこれはこれで悪くはない。路線は変わってもどの曲も短い尺でサクっと聴けるところがらしいといえばらしいし、特にアタマ3曲は小気味良く聴けた。でも何か全体を通して無理してる気がして、そこが妙に引っかかる。もちろん無理してる感といっても痛々しいとかではなく、新しい路線もある程度堂に入ってるとは思うのだが、以前のようなロックっぽい曲が少し未練のように聴こえるところがそう思わせているのかもしれない。今後この路線を推し進めていくかどうかは知るべくもないが、やはり今回のアルバムはイマイチと言わざるを得ないか。

Rating : 5/10


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2008.07.18

Quietly / Mouth Of The Architect (2008)

Cover.jpgオハイオ州出身のスラッジコアバンド、Mouth of the Architectの3rdフルアルバム。

前作"The Ties That Blind"で非常に興味深い怨念じみた世界観を披露したMouth of the Architect、メンバー脱退やら解散やらの危機を乗り越えての新作なのだがやっていることそのものはNeurosisやIsisに由来する、相も変わらず希望のきの字も無いスラッジコア。激しさ・重さという点では前作にはやや及ばないが、その分気色悪さが際立っており、前作が聞き手を地獄に引き擦り込むような感触とすれば、本作は地獄に行った奴等が生き返ってゆっくりと近寄ってくる感触といったところか。どちらにしても悪夢のようにのしかかる聴き応えで、前作より若干生々しくなった絶叫とも相まり、断末魔のごとく締めくくる#8までどっぷりと浸かることが出来るかと。ただそうした悪夢から目覚めるかような#7などは少し余計で、欲を出し過ぎかなと感じるところが無きにしも非ず。そうは言っても、歪んだ負の感情が湯気のように立ち上る#1、女性Voが纏わり付く#5など秀逸な曲も揃っており、甲高く歪んだギターと沼地に足を取られるようなリズムを、前作に惹かれた人も充分に楽しめると思う。逆に前作聴いてない人は、前作とセットでこの夏の夜のお供にグダグダと聴いてみてはどうであろうか。

Rating : 8/10

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